PS3、PS4と新型が出される度に薄型になっています。それに伴い吸排気口も小さくなります。
消費電力が小さくなると発熱量も小さくなりますが、PS4本体にはCPUや光学ドライブ、メモリ、ハードディスク、電源などが内蔵されており、大きなファンも設置されていますが、本体の中は密集しています。
内装ファンにより、十分なエアフロー効率が得られるように設計されているはずですが、それで十分な冷却ができているのか、本体が熱くなることもしばしば。
PS4 Prはよりハイスペックですので最大消費電力は大きいですが、PS4は年々最大消費電力が小さくなり、PS4のサイズも小さくなっています。
発売 | シリーズ | 幅×高さ×奥行 | 最大消費電力 |
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2016年 | CUH-7000 | 295×55×327mm | 310W |
2016年 | CUH-2000 | 265×39×288mm | 165W |
2015年 | CUH-1200 | 275×53×305mm | 230W |
2014年 | CUH-1000 | 275×53×305mm | 250W |
PS4はPS3に比べると薄型になっています。
発売 | シリーズ | 幅×高さ×奥行 | 最大消費電力 |
2012年 | CECH-4000シリーズ | 290×60×230mm | 約190W |
2009年 | CECH-2000 シリーズ | 290×65×290mm | 約250W |
PCやレコーダーなどもある一定の熱を発したり、内臓ファンが上手く機能していなかったりすると、CPUの安全のためにシャットダウンします。
動作環境温度 5℃ – 35℃
PS4の動作環境温度は35℃までとのことです。PS4を使用していると、PS4周辺は高温になり、30℃は超えそうです。
涼しい季節ですが。
常識ですが、通風孔を塞いだり、壁にくっつけて置くことは厳禁です。
埃の侵入を防止するために、通風孔を塞ぐようなものも販売されていますが、利用には十分な注意が必要です。
煙草は本体内の光ピックアップのレンズに影響を及ぼし、ディスクが読み取れないなどの故障の原因になります。(公式サイトより)
PS4の空気の流れを遮断しない方法で冷却しなければなりません。どのように、空気は流れてPS4内を冷却しているのでしょうか。
PS4を横置きにした時の情報です。
上側にはメイン基板とそれを取り囲むシールド板,下側にはファンやヒートシンクからなる冷却系が収まる。周囲のスリットから入った外気は,多くが金属シールド内に入ってその内部(≒メイン基板)を冷やしたうえで,ファンを経由してヒートシンクのほうへ導かれるという流れなのがよく分かる。
PS4を横置きにした場合、メイン基板は上部にあり、冷却装置と電源ユニットが下にあるようです。通電中にPS4を触ってみると、冷たい部分と熱い部分があるので良くわかると思います。PS4内に入ってきた空気は内蔵ファンによりヒートシンクを冷却します。そして電源ユニットを通り、PS4の背面から外に排出されます。
ヒートシンクは、放熱を促す金属です。発熱によるCPUの誤作動を防ぐために、CPUに取り付けられています。CPUはプロセッサーで、インテルとか聞いたことがあると思いますが、頭脳の部分です。 |
PS4は、両サイドのスリットと前面の穴から空気を取り込みます。そして、PS4上部の基盤を冷やしながら、下部の冷却装置に流れ、背面から排出されます。
上記のことより、サイドのスリットを塞いでしまう縦置きよりも横置きの方が、より良いようです。PS4は宙に浮かせて置くのが良いと言うように、床や壁などとの設置面が少ない方が良いという考え方もあります。縦置きの方が設置面は少ないです。
上記に記載しているように、PS4は冷却効率を考えた設計になっているはずなので、部屋の温度の調整(通常生活できる温度)やPS4の置き場所に注意すれば、問題なく使えると思いますが、どうしても熱くなり過ぎると感じる場合は、何等かの冷却方法を考えた方が良いです。
扇風機やエアコンで部屋の温度調整や通風を良くする人も多いと思います。扇風機を使う場合の注意点は、排気口の空気を循環させるのは良いですが、排気の邪魔にならないようにあてることです。販売されているファンは、PS4の下から冷やすか、吸気口に設置するようになっています。
熱伝導の高い素材により、放熱する仕組みです。しかしその素材が温まってしまえば、その素材は放熱する術がないので、それ自身を冷やすファンが必要、または取り換えることが必要だと思います。新しく発売された冷却シートはありません。
冷却ファンを利用する人も多いかと思いますが、使う時の注意点は、空気の通り道を遮断しないことです。きちんと排気させてやることが重要です。冷却ファンがどこから空気を送り、PS4がどこから熱気を排出するかを知らなければなりません。
注意点は次の点ではないでしょうか。
通常排出ファンにはフィルターが不要ですが、吸気にファンを付ける場合は埃を舞い上げないようにしなければなりません。エアスプレーも良くないという話も聞きますし、エアスプレーで掃除するという方もいます。
横置きは両サイドの通気口を塞ぐことなく設置できます。PS4全体をPS4の下から冷却することになります。扇風機よりも効率的にPS4全体を冷やすことができます。PS4専用ではなく、PS3・PS4全般や機種を選ばずPCなどにも利用できます。
人気のある横置き冷却ファンを2台、その内容を見てみます。
アンサー公式サイト→www.a-answer.co.jp
製品 ANS-PF052BK
2017年7月に発売された最新の横置き冷却ファンです。アンサーは日本のTVゲーム周辺機器メーカーで製造販売を手掛けています。
ファンの数 | 6機 |
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素材 | アルミ合金 |
USBポート | 2口(2.0) |
プラットフォーム | PS3・PS4・PC |
アルミ合金は熱伝導の高い素材です。上記のヒートシンクもアルミが用いられます。スタンドが付いていますが、PS4用に作られた製品ではないので、PS4で使用時にはスタンドは利用できません。PS4の下に置いて利用しますが、PS4よりも冷却ファンが大きく、PS4の下から冷却ファンがはみ出してしまいます。6機のファンで冷やすので、冷却能力は高いと思われます。
PS4やその他ゲーム機を乗せる時にはスタンドを使わず、ノートPCで使う時にはスタンドをご使用ください。
AvantekJapan FB 公式twitter
型番 CPN-002
AVANTEK の冷却パッドで、Amazonでも高評価の冷却ファン・冷却パッドです。
ファンの数 | 6機(風速が調整可能) |
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素材 | 金属メッシュ |
USBポート | 2口あり(USB2.0/データ転送可) |
プラットフォーム | PS3・PS4・PC |
PS4用の冷却パッドではなく、サイズも合いませんが、PS4にも利用できます。この製品も、製品の下にスタンドーが付けられており、PCに利用するのには便利です。日本製でない可能性が高いですが、冷却も速く、静音であるなど、評価が高い製品です。
縦置きは下になる部分の吸気口の片方を塞いでしまいますが、その吸気口の下に小さなファンがあり、PS4に向けて空気を送ります。
人気のある縦置きスタンドを3台、見てみます。
USBハブ | USBポートを増やせる |
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アンサー公式サイト→www.a-answer.co.jp
ANS PS-011
アンサーのPS4用のスタンドです。アンサーは日本のTVゲーム周辺機器メーカーで製造販売を手掛けています。
ファンの数 | 2機(ファンのON/OFF可) |
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素材 | プラスチック製品 |
USB/HUB | 1口/2口 |
電源 | PS4のUSBを利用 |
コントローラーの充電 | 2台 |
プラットフォーム | PS4 |
USBボートは充電専用ですが、HUBボートは充電と通信が可能です。
※HUBボートについて→//a-answerstore.com/?pid=83748804
型番 slimfan R2
冷却ファンがついてないものも販売しています。2014年からPS4の製品を販売している日本製のスタンド(日本で設計し、製造は中国)です。
ファンの数 | 2機(ファンのON/OFF可) |
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素材 | プラスチック製品 |
USBハブ | 3口 |
電源 | PS4のUSBを利用 |
コントローラーの充電 | 2台 |
プラットフォーム | スリム型PS4(16年以降発売) |
※スリム型PS4 CUH-2000、CUH-2100、CUHJ-10013、CUHJ-10015
本体の設定でスタンバイモード中のUSB給電をONにすればプレイ中でない時も充電可能。
PECHAM公式サイト→www.pecham.com
PECHAMの縦置きの冷却ファン付きスタンドです。
ファンの数 | 2機(ファンのON/OFF可) |
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素材 | プラスチック製品 |
USBハブ | 3口あり |
電源 | PS4のUSBを利用 |
コントローラーの充電 | 2台 |
プラットフォーム | CUH-2000/CUH-1000/1100/1200 |
小さいファンが2機付いてます。中央のケーブルをPS4のUSBと繋ぎ電源を取ります。
台はPS4に隙間なくがっちり嵌っています。スタンドも倒れないようにしっかり固定されています。
驚いたことに、PS4を置く台にファンがついていますが、台は下に密着するので、ファンの空気の流入口が殆どありません。密閉とまで行かないにしても、ファンの後ろ側から空気が入ることは殆どないと思われます。一応、底はスリットになっていて、空気が入るようになっていますが、側面にはスリットなどはないので、ほぼ密閉状態です。
ファンの送風口はありますが、密閉状態です。
青緑色の台と縦置きスタンドは密着していて空気の流入口はありません。
密閉の中でファンを回して空気を出したとすると、内圧が下がってきます。これではファンとしての役割は果たさないように思います。ファンの手前に手をかざすと微かに風があります。
実は冷却ファンと謳っているのは、PC用の横置きの冷却ファンだけです。「縦置きスタンド」と記載しており、冷却ファンという文字はありません。効果は確かではないのだと思われます。
コントローラーはポンと置くだけで充電できて便利
設置に関しては、PS4にきっちりと嵌り安定しています。コントローラーを置ける点が利点でしょうか。
利用することはないですが、USBHUBが3台付いています。
PC用のファンですが、6機のファンと金属(アルミ・鉄・銅など)の熱伝導率が高いものでできている方が、実際評価も高いですし、効果があるように思います。金属であることもポイントでしょう。PC用なので不格好に感じる方もいるようですが性能はいいようです。類似品
フィルターが必要であろう吸気ファンを取り付けることはしませんし、吸気口に風をあてるなど不要だと思います。それよりも埃を巻き上げない、吸着させないことが重要のような気がします。
This post was last modified on 10/05/2021 3:31 PM